Google Mapの表示がおかしい! ならBing Mapsを使うだけ
先日、営業に出た後輩が、訪問先近くで迷子になったと帰社して話していました。Google Mapで検索しても全然ナビしてくれなかったとか。その時は特に気にも止めなかったのですが、住宅地図最大手のZENRIの株価がストップ安を付けたという記事を目にして、Google Mapの仕様が変わったことを知りました。どうやらZENRINとの契約を終了してGoogle Mapは地図情報を自社の地図情報に切り替えたようで、その影響からGoogle Mapの表示がおかしくなっているようです。
当サイトではMap表示に関して「グーグルマップAPIキーの種類と取得方法」に続いて「グーグルマップの換わりにOpen Street Mapや地理院地図を使う方法」を紹介してきましたが、表示される地図情報の利便性と視認性、更にサイトに地図を表示させる手間を考慮すると有料化されてもGoogle Mapに分があると思っていました。
しかし、ZENRINとの契約を終了してGoogle独自の地図情報は、有料化されたAPIを取得して課金してまで使う価値があるのか疑わしくなってきました。ならば自分でサイトを管理している我々としたらどうしたらいいのでしょうか?
実はドラッグ&ドロップでサイト作成できるワードプレスのテーマThemifyから嬉しいニュースがありました。近々リリースされるThemify Builder V4.5ではGoogle Mapに加えてBing Mapsが使えることになりそうです。
1 Google Mapの表示がおかしくなった経緯
冒頭に紹介した後輩が迷子になった日は、確か祭日明けの3月22日でした。今、ZENRINの株価の動きを確認したところ、22日の寄付きから大きく値を下げているので前日の21日あたりがGoogle Mapの仕様が変更されたと思われます。ZENRINのホームページを確認したところ、Googleとの契約終了に関するプレスリリースを確認することはできませんが、26日現在、Google Mapのコピーライト表示にZENRINの表示はありません。
江戸時代の1800年から足掛け17年に渡り、海岸線を歩き測量して「大日本沿岸輿地全図」を作り上げた伊能忠敬の地図の緯度は、各地での実測と天体観測により現在の地図と比べて誤差が1/1000と言われています。確かな実測が正確な地図を作り上げる条件と言えるのでしょう。
ご存知の方も多いと思いますが、住宅地図最大手のZENRINもGPSにより測量が主流となっているこの時代であっても、正確な地図を作り上げるため徒歩調査を大事にしている会社です。Google MapからZENRINの徒歩調査に基づいた地図情報がなくなった結果、Google Mapの表示がおかしくなったものと推測しています。
2 Google Mapの利用料を支払う価値があるのか?
「グーグルマップAPIキーの種類と取得方法」でも紹介した通り、個人サイトのレベルでは実質無料で使えたGoogle Mapが、クレジットカードを登録してAPIを取得しないと自分のサイトに表示できなくなりました。
そこでGoogle Mapの課金を避けるために「グーグルマップの換わりにOpen Street Mapや地理院地図を使う方法」も紹介しましたが、HTMLを直接記述する必要があるこの方法はやはり手間です。
結局、Open Street Mapや地理院地図を使用するための手間とGoogle Mapの利便性を考慮するとGoogle Mapに分があると思っていましたが、ZENRINとの契約終了に伴いGoogle Mapが提供する地図の精度が下がるようならばGoogle Mapを利用する価値は低くなると言えます。
しかしながら、だからと言ってOpen Street Mapや地理院地図を使用するための手間が解消される訳ではありません。純粋に無料で使用できるというだけで手間は手間です。
こんな状況の中でThemifyから嬉しい情報提供がありました。
3 Themifyからの嬉しいニュース 利用できるMapが追加される
現在ドラッグ&ドロップでサイト作成できるThemifyのテーマは、Builder V4.2が提供されていますが、新たにBuilderV4.5の提供が予定されているとアナウンスがありました。
現在Themifyのテーマやプラグインが使用できる地図は、Google Mapのみですが、V4.5ではBing Mapsを選択できるようになるとのことです。
Bing Maps
For those who are concerned about the Google Maps Pricing Change and looking for an alternative, we have good news. In the upcoming version of the Builder, you can choose Bing Maps as the map provider. Bing Maps still requires an API key to use it, however, you don’t need to setup the billing plan or attach your credit card with it.(Builder V4.5: Pre-Release Announcement (Beta Version Available!))
Bing Mapは、APIを取得する必要はありますが、クレジットカードの登録は不要で、Themifyのテーマやプラグインで使用できるためOpen Street Mapや地理院地図のようにHTMLを直接記述する必要もありません。現行のGoogle Mapと同じようにBing Mapを利用できるようになる訳ですから、ZENRIN情報のないGoogle Mapの代替えとしては申し分ないと思います。
4 Builder V4.5のリリースはいつ?
日本ではGoogle Mapの表示がおかしくなっていますが、それはZENRINが地図情報を提供していた日本の地図のみの話です。Builder V4.5の提供の話は今年の初めぐらいからあり、今回のGoogle Mapの表示問題とは関連はありません。
ただ、タイミングは良かった(笑)
Builder V4.5は、Bing Mapの追加以外に
・Javascriptの使用により画面表示パフォーマンスの向上
・ログインフォームURLの変更をページ何に自由に設置
・スタイリング機能の充実
・Builder内の文字列検索と一括書き換え機能
・インターフェイスモードの拡充
などが含まれているようです。
現在、Builder V4.5のベータ版の提供が始まっており、集まった情報を元に数週間かけてV4.5をブラッシュアップして正式リリースするとのことです。
目途としては4月下旬から6月上旬を目指すとのことです。
個人的には、Bing Mapよりも「Builder何の文字列検索と一括書き換え機能」に注目しています。と、言うのも、Themifyのモジュールやプラグインを使用して作成した文章は、サードパーティーのプラグインを使用しても文字列検索や一括書き換えが出来ませんでした。
すなわち、各投稿を開いて修正したい文字列を自分で見つけて書き換える必要があった訳ですが、予定通りV4.5がリリースされればその手間がなくなる訳です。
既存投稿の管理が楽になる訳ですから。
Webサイト作成の難しい専門知識がなくてもドラッグ&ドロップでサイト作成できるワードプレスのThemifyが、もっとWeb作成の初心者に優しいテーマやプラグインになるのが楽しみです。
Themifyには無料で使用できるテーマが3種類あります。
自分のサイトに表示しているGoogle Mapが課金されていたり、正しいい地図が表示されなかったりしてお困りの場合は、Themify Builder V4.5の提供開始に合わせてテーマをThemifyに変えてみるのもいいかもしれません 。
Themifyには無料で使うことができるテーマが3種類あります。
詳しくはこちらをご覧ください。
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